会社から逃げた日②

40代半ばからの転職

前回の記事では、
「この日で最後」と決めて会社に出社し、
静かに身辺の書類や私物を整理し、2度と戻らない覚悟で早退したお話を書きました。

今回は、そのあと——
診療内科に駆け込んで、診断書をもらい、休職に至った経緯です

職場がしんどくて、もう一瞬でも居たくない、このまま戻りたくない、と思うくらい追い詰められた方がいれば、こんなパターンもあるんだ、と参考になれば嬉しいです

その足で病院へ。もう泣いて良いんだぞ

会社を出た足で、調べておいた診療内科へ向かいました。初診だし、混んでいるので予約は必須です。私は職場でネット予約をしておきました(震)

バッグには、私物と60万円分の経費領収書。肩に食い込む重さと、心に溜め込んだ重さでふらふらです。取り敢えず脱出、呆然と電車に揺られ心療内科へ

先生が「少なくとも1ヶ月の休養が必要」との診断書を書いてくれました。

翌朝は出社せず。パワハラ上司と意地悪営業マンからLINEが来てましたが、既読にもせず、もう私には関係ない世界ですので。

その代わり、総務には病院で診断書が出たので出社しない旨をメールしました。

総務からの電話、そして面談

折り返し、総務の課長から「お話聞かせてほしい」と電話がありました。

会社に来なくて良いから、翌日時間を取れないか、と。
会場は、会社近くの喫茶店に総務の部長と課長が現れました。スーツケースをゴロゴロ引いて現れた私。

事前にまとめておいたメモを頼りに、私が受けた理不尽な扱いを伝えました。感情的になって“ヒステリー扱い”されたくなかったので、淡々と、でも確実に。リストは結構長くて、ちゃんと聞き取れているか心配だったけど、総務の人は一生懸命メモっていました。

その足で帰省

面談を終え、その足で3時間半かけて実家に帰省。
この日、都内は大雪の荒天で、交通が一時ストップするというドラマも。(そんなドラマいらない)でも私が移動する頃には規制が解除されました。あっぶね

あれこれ大変だったけど、
診療内科で診断書を貰い、喫茶店でヒアリングして、
スーツケースごろごろ引いて大雪の東京から実家まで移動して。
疲労困憊の私はサービスエリアのお焼きと、販売機のラテを買いました。

うまい。寒さで少し冷めて硬いけど。でもしみる。もう逃げちゃったし、あそこに戻らなくて良いんだ

最後まで取り乱さなかった私

最後まで職場では取り乱しませんでした
「はい、承知しました〜」って感じでいたし、理不尽なことを言われた時は「はあ?」って顔に出ていたと思います(顔に出るタイプ)

気が張っていたし、泣いたら相手のペースになってしまうし(とっくに相手のペースだったけどそれでも)
それが上司や営業マンたちには気に食わなかっただろうし、ハラスメントがエスカレートした原因かと
でも、どんなに嫌なことをされても、私は最後までちゃんと接しました
キレ散らかすことも、嫌味を返すこともせず、自分の品格だけは死守(みっともないからね)

会社のことは嫌いじゃなかった

ハラスメントをしてきたのは、あくまで一部の人たちです。
優しい素敵な人達もいました。40代で転職してきた私にも優しく、他部署からわざわざ教えにきてくれたり、女子扱いして大事にしてくれたり。

辞めることになるなんて、ほんの数週間前までは思っていませんでした。

これからも自分を大事に

こんないふうに、私は会社からそっと抜け出しました。
私にとっては人生の大きな分岐点です
この経験が、今しんどさを感じている誰かにとって、
ちょっとしたヒントや「それでもいいんだ」って思える材料になればうれしいです。

あなたにも、お焼きみたいな“ごほうび”がありますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました